Googleは検索結果に表示する際、記事の著者情報を重要視すると発表しました。E-A-Tとは、Googleが著者情報を今後重視するうえで提示した3つのコンセプトである専門性、権威性、信頼性をまとめた総称です。著者情報を評価が、SEOにおいて極めて重要なコンセプトとなります。では概要と対策を確認していきましょう。
参照:Google公式「検索品質評価ガイドライン」
E-A-Tとは
E-A-Tを構成する専門性、権威性、信頼性をひとつづつ掘り下げていきましょう。しかし、それぞれ具体的な定量的な指標は示されていません。
Expertise(専門性):
著者がサイトで取り扱ってる分野について詳しい「専門家」とみなされる。
Authoritativeness(権威性):
サイトで取り扱っている分野において、著者が多くの人に認められている存在である。
Trustworthiness(信頼性):
著者やWebサイトの内容が、十分に信頼できる。
この個人サイトを立ち上げたのも、無名の私が個人サイトを立ち上げてどの程度E-A-Tの効果を享受できるか検証目的でもあります😅自分なんて権威もないし有名人でもないし・・・なんてあきらめる必要はない!!ということを証明したいと思っています😅
また、特にYMYLに該当する情報を扱うサイトでは、特にこのE-A-Tが重視されるとのことです。
※YMYL(Your Money or Your Life)とはお金や人生(健康や安全など)に大きく影響するものとGoogleが位置付ける対象を示す用語です。
引用元 https://satori.marketing/marketing-blog/seo/what-is-ymyl/
E-A-T対策
E-A-T対策として重要な事は、専門性、権威性、信頼性たりうるコンテンツを発信していくこと。
そして更に、著者のリアルでの人物像・活躍・活動をエビデンスを添えつつGoogleに正確に伝えることがE-A-T内部対策とE-A-T外部対策として大切だと考えます。
そのうえで、自社のサイトで行うE-A-T内部対策、自社以外のサイトで行うE-A-T外部対策、リアルの世界で行うE-A-Tリアル対策の3つに分けてお話しします。
E-A-T内部対策
Googleが提示したE-A-Tのコンセプトをいかにして対策を打つべきか。
E-A-Tを高めるコンテンツ
どうやって専門性、権威性、信頼性を高めるか🤔3つのコンセプトごとにザックリと整理します。普段のコンテンツマーケティングなどの記事作成で意識するようにしてください。
- Expertise(専門性)
・簡単に得ることのできない知識や専門用語が使用されている
・オリジナルな一次情報を発信している
・著者・監修者が明確である
・医療やウィルスなどのトピックに関しては特に適切な資格をもっている。 - Authoritativeness(権威性)
・SNSやネット上で多くの話題になっている(サイテーション)
・著名なサイトや運営者である
・受賞歴やメディア出演実績、執筆経験が豊富である - Trustworthiness(信頼性)
・SNSやネット上で良い評判を得ている
・運営者情報・各種ポリシー・充実したaboutページがある
・社会的証明が備わっている
・税や法律や報道などのテーマは特に情報の明確なソース元や引用元を提示している
上記のようなコンテンツを拡充させ、それを裏付ける外部ページに発リンクを設けるようにしましょう。上記にも触れましたがYMYLにあたるテーマに関しては特に重要になるわけです。
プロフィールページの用意
E-A-T内部対策とは、E-A-T対策において重要な自社サイトで行うべき対策です。内部施策でご自身の受賞歴や著書などプロフィールを充実させましょう。
著者のプロフィールページを用意して、記事ごとに誰の記事か明示するようにしましょう。プロフィールページには以下のような項目をできる限り記載しましょう。
- 名前
- プロフィール文
- 写真
- 所属組織
- 経歴(職歴・学歴など)
- 保有資格
- 受賞歴
- 出版・著書
- ブログやnote
- SNSやyoutubeなど
できるだけ、上記のような項目は網羅するようにしましょう。
そして、例えば所属している組織や団体、保有している出版、資格や受賞歴など証明するようなページに対し発リンクし積極的に関連性を示しましょう。
構造化データマークアップ
できれば構造化データマークアップも併記するようにしましょう。構造化データマークアップがなくともGoogleはある程度自動で情報を把握しますが、より正確にGoogleに伝えることができます。
人物スキーマ
多くの場合、構造化データマークアップには、リッチリザルト効果を期待して使用しますが、こちらのスキーマは対応しているリッチリザルトはありません。
あくまでE-A-T対策として、クローラーにプロフィール情報を正確に渡すことが目的となります。
たとえば、以下のようなプロフィールの場合、
このようにJSON-LDで記述するとGoogleクローラーが情報を正しく認識してくれます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Person",
"email": "design-taro55@xfader.jp",
"image": "https://mktg.xfader.jp/profile/design-taro55.jpg",
"jobTitle": "WEBデザイナー",
"name": "デザイン太郎",
"gender": "male",
"nationality": "Japan",
"telephone": "080-0000-0000",
"award": [
"2021 WEBデザインアワード 金賞",
"2020 ABC AWARDS ノミネート"
],
"url": "https://mktg.xfader.jp/dedign-taro55",
"sameAs" : [
"https://facebook.com/desing-taro55",
"http://twitter.com/desing-taro55"
]
}
</script>
構造化データマークアップをうまく作れたら検証方法をまとめで紹介しますので、必ず検証しましょう。
ここで気を付けてほしいのはWEBサイトに掲載している情報と構造化データマークアップを完全に一致させるようにすることです。掲載内容に矛盾があるとペナルティの対象となってしまいかねません。
こちらのページでプロフィールで使用できる構造化データマークアップの項目を確認できます。
組織スキーマ
サイトのトップページなどで組織スキーマを使用すると、住所情報などナレッジグラフなどに表示される項目に使用されることがあります。
参照元:Organization – Schema.org Type
著者(スキーマプロパティ)
ArticleやNewsArticleなど、ReviewまたはCreativeWorkなどのスキーマで、著者スキーマプロパティを使用できます。必ず使用するようにしましょう。
E-A-T対策構造データマークアップのまとめ
CMSで各プロフィールの項目を出力できる場合は、できるだけ構造化データマークアップも同時に出力できるようにした方がよいでしょう。
また正しく記述できるかこちらで必ず確認するようにしましょう。Google公式構造化データ テストツール
E-A-T外部対策
E-A-T外部対策とは、E-A-T対策において重要な自社サイト以外での対策です。
Googleマイビジネス、SNSなど自社以外のサイトに掲載されている著者情報や、話題となっている情報が重要になります。
ナレッジグラフ
ナレッジグラフとは、人、場所、物事、会社などインターネット上にある様々な情報を収集して構築した検索エンジンを拡張するために使用するデータベースのことです。そのナレッジグラフに登録することがE-A-T外部対策として重要です。
ナレッジグラフに登録された個人は、検索キーワードがマッチすると、多くの場合ナレッジパネルに表示されることがあります。Googleがナレッジグラフを表示するエリア(下記の赤枠)のことをナレッジパネルといいます。
個人をナレッジグラフに登録するにはGoogleに認証する必要があります。
- ナレッジグラフに登録したい人物の名前をGoogleで検索する
- ナレッジパネルの下部に「ナレッジパネルの認証を受ける」(下図左)をクリック。
- するとこのようなナレッジグラフ認証ページ(下図右)が出てきます。ここから画面の指示に従って認証を行ってください。
ナレッジグラフを確認する
ナレッジグラフに登録されているかどうかはこのページから検索して確認することもできます。
ちなみに、Googleのナレッジパネルには、ナレッジグラフに登録されていないものも表示されることがあります。
Googleマイビジネス
会社を経営されている場合はGoogleマイビジネスに登録します。特にご自身で経営されている場合は必ず登録するようにしましょう。ナレッジグラフに登録されます。
Wikipediaでの紹介
Wikipediaで著者に関する情報紹介や、所属する会社などの組織、保有資格などが取り扱われることで、E-A-Tを高めていくことができるのではないかと思われます。
プロフィールなどから明示的に発リンクするようにしましょう。
ただし、Wikipediaは、自分自身の記事を新しく作成することを推奨していませんのでご注意ください。
参考サイト:Wikipedia:自分自身の記事
また、第三者の記事をWikipediaに記載するときは、注意事項が、Wikipedia:存命人物の伝記にまとめられています。特に情報源やプライバシーなどについて詳細に記述されいてます。
Whois情報の公開
crossfader.jpなど独自ドメイン毎にWhois情報を公開することができます。現在閲覧中のホームページのWhois情報を公開することによって、現在閲覧しているホームページの著者情報とWhois情報を一致させることでホームページの信頼性を上げることが期待できます。
上記の様に名前、郵便番号、住所、メールアドレスを公開することで信頼性を高めることができます。
ニュースサイト報道情報など
著者に関する情報がメディアで多く報じられることもE-A-Tに大きく影響を与える可能性があります。
たとえば、報道記者に記事にしてもらうよう、著者の活動をプレスリリースで発表しましょう。「〇〇〇についてのアンケート調査」といったように調査や研究などを行うことでニュースを作り出すこともできます。
記者に取り上げてもらいやすいプレスリリースの考え方を以下でも紹介しているので、興味のある方はぜひ参照してください。
PR TIMESの記事「【個人事業主向け】プレスリリース配信のメリットと注意点まとめ」のように、企業でなくとも個人事業主からもプレスリリースを発信することができます。
そして、記事にされたら、その記事がご自身に関する記事であることを明示するために自社サイトから発リンクするようにしましょう。
その他SNSなど
SNSの更新頻度やフォロワー数、どんな人にフォローされているか等を見直しましょう。フォロワー数は権威の指標の1つとして扱われるかもしれません。
報道やニュース記事などで扱われた場合は、SNSなどからも積極的に紹介し発リンクすることなどをお勧めします。
様々なテーマをSNSで扱っている場合は、テーマ毎にアカウントを分けた方が専門性が増すと考えられます。
また、SNSで著者のことが話題になることもとても重要です。
E-A-Tリアル対策
E-A-Tの最も重要な対策は、著者自身のリアルでの日頃の活動です。内部対策、外部対策を紹介しましたが、どれもリアルでの活動があってこその対策です。
リアルでの活動がニュースサイトの記事になったり、書籍の出版、アワードなどの受賞歴などリアルの活動を充実させ、インターネットで情報発信することや、第三者から話題になるように心がけましょう。
- 書籍などの執筆活動
- テレビ等メディアへの出演
- アワードの獲得
- 職歴や学歴
- 学校や大学などでの講義
- 第三者のSNSで話題になる
以上となります。これらの活動により、他社サイトで活動内容が報じられるケースが多く増えそれをGoogleがインデクスしていきます。それらの外部で掲載された情報にご自身のサイトやSNSなどから発リンクを行い、関連性を残していきましょう。
ペナルティの回避
自作自演は、Googleからペナルティの大きくマイナス評価を受けるため避けるようにしましょう。
自作自演をするエネルギーをリアル対策に回しましょう!
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