SEOで検索結果(SERP)を独占する戦略

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SEOは自社ページの上位表示とクリック率向上が重要です。今回は検索結果ページ(SERP)を自社コンテンツで独占する戦略の重要性とポイントを紹介します。

検索結果(SERP)を独占するとは

自社コンテンツの上位表示が難しくても、Googleの1ページ目に自社に関連するコンテンツをできるだけ多く掲載することを目標にします。その結果、自社の商品やサービスの認知向上を目指す作戦です。

この戦略では、そもそも自社サイトのWEBページは、検索結果ページを独占するために1つにすぎません。何なら独占するページは必ずしも自社サイトのページである必要もありません。

なぜそのような考え方が重要なのか。現在のSEOの状況を整理してみましょう。

ビッグワードは激戦区である

競合他社も多くの人が日々ビッグキーワードと呼ばれる人気キーワードでの上位表示を狙っています。よって、その激戦区のビッグキーワードの検索結果ページ(SERP)に上位表示をすることは日々むずかしくなっています。

また、リスティング広告に高額で入札すれば最上部に掲載可能ですが、多くのビックワードの単価は高騰しています。

そんな中、自社サイトのページを上位に表示するよりも、自社の情報を掲載した他社ページを上位に掲載する方が効率が良いのです。

同一ドメインは2〜3ページしか表示されない?

検索キーワードによってはGoogleの検索結果ページ(SERP)には同一ドメインは1~3ページしか表示されません。たとえキーワードに対して自社サイトに適切なページがたくさんあったとしても、最大1~3ページ程度しか検索結果には出ません。

つまり、何万人も利用者がいくつも記事を書いているnoteやアメブロでも検索結果ページに表示されるのは2~3ページということです。逆に言うと、自社サイトとは別に2~3ページは掲載を狙えるということです。

したがって、思惑のキーワードで自社サイト以外の他社サイトも含め、多くのドメインから情報発信することが重要になります。

参考サイト:Google公式のツイートです。

検索結果ページの特長を理解する

キーワードによっては、そもそも1ページ目に自社サイトのページが表示される見込みがない場合があります。そのような場合いくら自社サイトのSEOを頑張っても無意味です。

例えば「ハンバーガー」で検索してみてください。このキーワードは主に位置情報の影響を受けるキーワードです。

日本中どこのエリアで検索しても「食べログ」「ホットペッパー」「Retty」「ぐるなび」などの口コミサイトが上位を占めます。他にも「おすすめのハンバーガー屋10店」などのおすすめ記事、比較記事、ランキング記事などが1ページ目を占めます。

このようにGoogleは常に検索者が求める情報の確度の高い順に表示します。その結果、特定のお店の紹介より、クチコミサイトのランキングを上位に出していると考えられます。

したがって、キーワードによっては自社サイトの上位表示を諦めて、他社ページ(クチコミグルメサイトやおすすめ記事)に自社コンテンツを掲載してもらい上位に表示させる作戦を考えます。

次に「ハンバーガー レシピ」で検索してみてください。すると途端に店舗の情報は出なくなります。「ハンバーガー UI」で検索するとまた結果内容が大きく異なると思います。

検索結果ページを独占する方法

まずはキーワードを選定します。次に、そのキーワードの検索結果の上位をどのようなサイトが占めているか調査します。

調査後、具体的にどの他社サイトを活用することが上位表示しやすそうか見定めます。

キーワードのボリューム

キーワードプランナーを使用すると、お目当てのキーワードが1ヶ月で何回程度検索されるのか(検索ボリューム)確認できます。

キーワードプランナーはGoogle広告を申し込むと利用できます。キーワードプランナーは広告費は払わなくても無料で利用できます😁

参考サイト:Google広告

しかし、広告費を払わない場合、キーワードプランナーが出力する検索ボリューム数の粒度が非常に荒くなってしまいます。

1,000円でも毎月広告費をGoogleに払うとキーワードプランナーの精度が一気に上がりますので、是非ご検討してみてください。

検索キーワードの選定

まず狙うべきは指名検索キーワードです。たとえば、サービス名や商品名、企業名などの検索キーワードです。まずここから狙います。

たとえばECサイト等であれば、販売している商品名での検索を狙います。検索結果の1番目はその商品のメーカーのページであってもかまいません。ECサイトの商品販売ページが1ページ目に掲載されるように狙いましょう。

指名検索キーワードを一般名詞をつくる

指名検索の検索結果ページを支配することは比較的容易ですが、たいてい検索ボリュームが少ないという課題があります。成果を出すためにはもう一捻り必要です。つまり、検索ボリュームを引き上げる施策が必要になります。

「◯◯◯マーケティング」「◯◯◯メソッド」「◯◯式ダイエット」「◯◯◯式製法」

この様な汎用性のありそうなフレーズを作り、検索結果の独占状態を作ります。そのフレーズにおいて先駆者である事が初めから決まってるわけです

具体的な施策としてはSNSやクチコミサイト等デジタルはもちろん、広告、出版、戦略PR、クチコミ・サイテーションなど多面的な施策で実現します。ここからが大変なことですが、うまくいったときのリターンは計り知れません。

キーワード検索結果

では「ハンバーガー」での検索結果を改めて調べてみます。

「ハンバーガー」で検索してみると検索者の最寄りのハンバーガー屋の情報が出てきます。キーワードに位置情報も付与された検索結果であることがわかります。

ページ上部(ローカルパック)には地図が出てお店の情報が掲載されていると思います。

食べ物の他に「美容院」「学習塾」「病院」などは、エリアで絞られた状態で店舗に関連したページが1ページ目を網羅します。これらのキーワードでの1ページ目の競合は、同一商圏の同業店舗型サービスが競争相手ということになります。

検索結果には、「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパー」などクチコミサイトや比較・ランキング・おすすめページが上位を占めています。

  • これら既に上位表示されているクチコミサイトの自社紹介ページの掲載するように狙います。
  • そして、ブログなどのおすすめページであれば、そのページに自社の紹介を掲載するように試みます
  • Googleマイビジネスに登録しページ上部の地図のエリアにも掲載されるよう狙います。詳しくは「飲食店など実店舗サービスがやるべきネット集客SEO/MEO3つの対策」を参考にしてください。

検索キーワードで出てくるサイトや、ユーザ行動をまとめたジャーニーに基づいて外部サイトを選定し、必要な設定を行っていくことになります。

活用する外部サイトやサービス

自社サイトよりもSEOに強いサイトから自社情報を発信を強化することで、検索結果の上位を狙います。他社サイトであるためやれることには限りがありますが、一つ一つ紹介します。

クチコミサイトなどプラットフォームの活用する

ホテル・旅行関連サービスなどでは、「じゃらん」などは外せません。

ECサイトであれば「価格コム」なども検討すべきでしょう。

飲食店などの場合は「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパー」「retty」など無料で活用できるクチコミグルメサイトも多数あるので、しっかりと網羅しましょう。

お店のタイトルや紹介文などをケアし、自社サイトの店舗別ページなどから各ページへのリンクを設けます。

クチコミグルメサイトは「飲食店がやるべきクチコミ・サイテーション対策」に紹介しましたので、ぜひ参照ください。

専門サイトへの寄稿する

他社サイトにあなたの記事を掲載する方法があります。専門サイトの記事ページなどで寄稿を募っているサイトがあるので活用します。

自身の運営しているサイトと近しいテーマで、寄稿を募っているサイトには積極的に記事を寄稿しご自身のコンテンツを掲載してもらいましょう。自社サイトや著者へのサイテーションや被リンクの獲得に役立ちます。

プレスリリースの活用する

プレスリリースを徹底活用します。プレスリリースとは、新聞やテレビなどの主にマスコミの報道機関や記者に対し、企業が新しい情報を発表することを意味します。

プレスリリースはこの戦略のスタートダッシュを担います。プレスリリースを配信し記者に記事にしてもらいましょう。

プレスリリースが成功するとと当面の間、検索結果の上位を記事が支配してくれます。

そして更に、記事を見た利用者がSNSやブログでさらに拡散してくれます。その結果、大量の被リンクやサイテーションを得ることができます

重要なポイントをまとめたページを以前書いたので是非参考にしてください。

Youtubeなど動画コンテンツの活用する

Youtubeなどの動画コンテンツも大変重要です。動画で簡単に説明するコンテンツはとても有効です。狙っている検索キーワードで上位表示できるように狙ってコンテンツを作成しましょう。

  • タイトルにターゲットのキーワードを含める50文字にまとめる。
  • 説明文にもキーワードをしっかり含め200~300文字にまとめる。
  • キーワードタグを活用する。
  • サムネイル画像(小さなサムネでも読める字でタイトルを作る)

動画の再生状況(再生回数、平均視聴時間)などによっても、評価の影響を受けるため動画の内容や編集にも気を配りましょう。

未検証ですが、動画の中にセリフにキーワードを含めるかどうかは不明です。Youtubeは標準で自動で字幕を出力できるため、ターゲットに関するキーワードは動画内でも言及した方がよいかもしれません。

また、Youtubeを外部サイトにEMBEDする効果、外部サイトからのYoutubeページへの被リンクがSEOに影響を与えるかどうかも効果が見込める可能性があります。

B2BなどはSlideshereを活用する

特にB2Bビジネなどでプレゼン資料を作ることが得意な場合は、SlideShareなどに紹介資料や関連資料を積極的に配布しましょう。

もちろん検索キーワードを意識してタイトルなどを作りましょう。

既存記事に対してはブロガーへ交渉

検索キーワードによっては、上位ページを下記のようなブログ記事が占めている場合がよくあります。

  • 〇〇〇〇徹底比較!
  • 新宿のおすすめ〇〇〇ベスト7
  • イチオシ〇〇〇ランキング
  • 〇〇〇〇の上手な選び方

といった複数のサービスや商品を対象にした比較記事やランキング記事などです。これらの記事が上位を占めている場合は、著者に直接連絡して、自社の製品やサービスも取り上げてもらえないか直接交渉しましょう。

その際に比較に必要な情報をしっかり提供し、商品やサービスのベネフィットや機能、魅力などしっかりお伝えしましょう。何なら商品をお送りして実際に使用してもらったり、場合によってはご説明に伺いましょう。

ECサイトへの情報掲載する

ECサイトであれば、ご予算との折り合いをみて、amazon、楽天、Yahooショッピング、ZOZO TOWNなどの併用も検討しましょう。

ECサイトを複数運用すると在庫管理や注文管理・顧客管理などが大変なので、手を広げすぎないようにしましょう。利用中のECプラットフォームひとつひとつに対してSEOを意識するようにしてください。

求人サイトへの情報掲載する

求人サイトもSEOの上位に表示されます。通年採用などの情報は積極的に発信し続けることは良いと思います。無料で情報掲載できるサービスなども多くありますので、ぜひ活用しましょう。

求人サイトは、自社の方針や商品・サービスの特徴など積極的に発信できる媒体でもあります。積極的に活用しましょう。

SNSの活用する

SNSアカウントは作った以上は運用が恒久的に発生するため、非常に重要な施策でありつつも、やる以上はしっかりとした戦略と計画が必要になります。

たとえば、プレスリリースが上手くいくと急激にトラフィックが上昇します。検索ボリューム(検索回数)も飛躍的に伸びます。するとSNSでも急激に話題に上がります。

そのSNSで話題になること(サイテーション)がSEO上位表示に役立ちます。自社でSNSを運用している場合は、うまくコミュニケーションをとりましょう。何かしらリアクションすることをお勧めします。ファンはたいてい喜びます。

どのような距離感でコミュニケーションをとるかは、アカウントのキャラにもよると思いますので、トライ&エラーを繰り返しながら最適解を導いていきましょう。

まとめ

自社の情報を発信できる外部サイトは多数あります。SNSやECサイトのように気軽に利用するわけにもいかないサービスも多々ありますが、そこまで運用が発生せずに低コスト・無料で利用できるサービスも多数ありますので、ぜひ活用しましょう。

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