ファネルやカスタマージャーニーマップを作成し顧客行動の仮説に基づいてマーケティング施策を行なっていると思います。では実際にWEBサイトにどのような人が流入しているのか?どの様な検索流入者がサイトにいるのかサーチコンソールを使用してファネルごとに分析してみましょう。
自然検索流入のファネル毎に集計する
自然検索で流入がどの程度成果(注文や見積依頼)などに繋がる見込みがあるのか?把握することができると次の打ち手を適切に絞り込むことができます。
サーチコンソールでどのキーワードから何件流入があるなど詳細にわかっても、なかなか次の打ち手に繋げることは困難です。
そこで、LookerStudioを活用してファネル別に分解すると打ち手の優先順位を明確に絞り込むことができます。
こちらはGoogleサーチコンソールの内容をLookerStudioを使用してファネル別に集計したレポートの例です。
ファネルとは
ファネルの切り方はさまざまありますが、ここでは5Aモデルを使用してファネルを分解します。以下のような顧客行動を分解します。
5Aファネル | 施策 | |
---|---|---|
認知:Aware | ブランドを知る | サービスを知ってもらう |
魅力:Appeal | ブランドに魅力を感じる | ブランドに興味を持ってもらう |
調査:Ask | 商品やサービスの評価や評判を調べる。 | ブランドを調べてもらう |
行動:Act | 購入などの具体的な行動を起こす。 | 購入してもらう |
推奨:Advocate | 商品やサービスで他人に勧める。 | 人に勧めてもらう |
ファネルは5A以外にもAIDMA・AISAS・5Aなど様々な切り方があります。こちらでフレームワークを紹介してるのでご参照し適切なファネルを選んでください。
ファネル別の検索キーワード
どのようなファネル別にどのような検索クエリから流入してくるか書き出してみましょう。
Googleからの自然流入の検索クエリはGoogleサーチコンソールで確認できます。実際に使ってみるとあまりにも多くのキーワードから流入しているため打ち手につなげることが困難です。
検索者が検索する検索クエリは以下のように分解します。
検索クエリ=検索インデント|検索種別|検索クエリカテゴリ
検索インデントとは、検索のインサイト目的で分類です。
検索種別は、指名検索か一般検索かで分類です。
検索クエリカテゴリは、興味があるテーマごとにカテゴリ別け下分類です。たとえば検索クエリを商品のカテゴリや記事のテーマごとにカテゴリ毎に分類します。
それぞれの言葉の意味を「【SEO】インサイトを導く検索キーワードの分類」のページで紹介しています。
自然検索流入をファネルに分類する
ファネルと検索クエリの関連性をマトリクスに整理してみます。縦軸に検索クエリで横軸にファネルを設定しています。
これはとあるビジネスのサンプルです。検索クエリの種別を元にユーザがどのような目的をもって検索しているのかファネルに整理します。
「検索クエリ×ファネルシート」を活用ください。
このように検索クエリの検索意図を類推してファネルに分解します。
リードの購買行動はビジネス毎に異なります。
B2Bビジネスなど高額商品であれば、しっかりと候補と比較したうえで成約前にセールスから細かく商品説明をきいたり、どこまでカスタムできるか必ず発生する場合もあります。
また、飲食店などであれば、お店を指名で目的をもって訪問する場合もある一方で、近くでお好み焼きが食べれるお店といった、位置とカテゴリを基準に来店する場合もあります。
実際の流入キーワードから自然検索流入リードのインサイトを読み解き検索インテントを分類し、ファネルにまとめましょう。
Looker Studioでレポートにまとめる
サーチコンソールで取得した自然流入情報をLookerStudioでファネルに分解してまとめることができます。
clickを見れば現在サイト流入者のファネルのどの位置にいる人が自然検索で流入しているのか確認できます。
また、impressionをみれば、ファネルのどの位置のリードを刈り取るのびしろがあるか知ることができます。
まとめ
自然検索流入をファネルに分解する方法を紹介しました。サイト流入は検索流入以外にも沢山あります。広告流入やメールからの流入、SNS、被リンク等様々な流入経路をトレースする事でWEBサイトにどの様な訪問者が集まっているのかより正確に把握できます。
さまざまな流入経路を統合して包括的な戦略を立てるようにしましょう。
Looker Studio設定代行の受付
毎月1社まで無料で設定代行いたします。お気軽にtwitterにDMしてください。
コメント